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秘曲の魔法にかかる夜

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先日の有森さんのリサイタルについて。


≪プログラム≫
チャイコフスキー:ドゥムカ Op.59
ストラヴィンスキー:春の祭典(作曲者による1台4手版)
タクタキシヴィリ:ポエム
ラコフ(ギンズブルグ編曲):ロシアの歌
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」

2曲目のストラヴィンスキーは
今年もお弟子さんの秋元孝介さんと共演。








「展覧会の絵」は以前もリサイタルのプログラムに組み込まれていた時期があって
その時に何度か聴いているしレコーディングもされている。
(もちろんCD持ってます)
今回久しぶりにホールで直接聴くことができた。

冒頭のプロムナードが
そーふぁーし♭ーどふぁれーどふぁれーし♭ーどーそーふぁ
明るい音色で飛び出した。

え?
有森さんの「展覧会の絵」ってこんな音だったっけ?
メリハリ豊かで出だしから楽しい。

プロムナードは全部で5回出てくるのだが
有森さんは全て違う音色で完全に弾き分けていた。
そんなの当然だと言われそうだけれど
10枚の絵画を弾くだけでも大変なのにプロムナードもとなれば
いったいどれだけの音のパレットが必要となるのだろう。
表には決して現れない難しさが音の裏には存在する。


もしこの曲を再度レコーディングしたら面白そうだ。
解釈自体は大きな違いはないかもしれないが
全く違った印象で聴かせてくれそうな気がする。
有森さんはいつも確実に前進している。








全部の曲について書いていたらいつまでも終わらなさそうなので(笑)




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もうひとつ圧巻だったのがアンコールでの
「2つのロシアの主題によるコンチェルティーノ」。
各々のパートも難しいのに二人で息を合わせて弾くとなると。(@_@;)
でも聴いているほうは興奮する。
プログラムの他にこんな曲も聴かせてもらえるなんて。




有森さん、舞台に登場する時何度か足がつるんとすべっていたw
普段は履かない舞台用の靴だったりすると結構あるんですよねそういうことって。
まさか演出ではないと思うけれど(笑)
でもピアノの前に座ったら一転、きりりとした表情になる。
それもどこか可愛いんだけど。( ̄m ̄*)


やっぱり客席は半分ほどしか埋まらなかったけれど
小さい空間で濃密な時間を分け合った観客たち。
とっても特別な一夜だった。



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